そもそもライザーバーとは。ライザーバーをまるっとおさらい
ピストバイク問わず、リラックスしたポジションが出しやすく、操作性も高く、それでいてストリートライクなイメージにまとまる【ライザーバー】。
ブルホーンやドロップハンドルのような”スポーツ自転車”のイメージよりもカジュアルなこのライザーバーですが、その実奥は深いものです。例えば、以下です。
- ハンドルの幅
- バックスイープ(ハンドルの手前になってる角度)
- アップスイープ(ハンドル持ち手の上向き上がり角度)
- ライズ(ハンドル中央部と持ち手部分との落差)
カラーやブランドで選ぶのは全然ありですが、これらを意識して選ぶと、さらに自分にフィットしたライザーバーに出会えるでしょう。この辺りをわかりやすく解説されている記事を以下ご紹介します▽
また、”どのように使いたいのか”を併せて考えると、おのずと理想的なものが見つかってくるはずです。
- リラックスして乗りたいのか
- トリックやダートを走るなど、ハードに使いたいのか
- 街乗りでスマートに映えるものが欲しいのか
ライザーバー一つとっても、気が付くと用途ごとに2,3本所持するなどは当たり前におきえます。最初はデザインや見た目から入り、徐々に自分に合ったものを探すもよし。割り切ってとにかく安いものを試すもよしです。
▽参考までに、コスパ良く使い勝手も◎なリラックス系ライザーバーを載せておきます▽
NITTO Hi-Bar(ニット― ハイバー)とは
多少前置きをしましたが、今回の本題はこちらです。
NITTO Hi-Bar(ニット― ハイバー)は、良質なパーツをリリースし、競輪(NJS)のハンドルやシートポストを手掛ける「NITTO」と、高感度なカスタムやセレクトを発信する「BLUE LUG」がコラボしてリリースしたハンドルです。
リラックスしたポジションで遊びのあるハンドル
ライザーバーは僕なりにこだわり、色々と試してみました。けれども、とにかく「シンプルで」「ライズが高いリラックスしたポジションを出せる」「シックに馴染むデザイン」のハンドルは案外少ないものです。
そこで「NITTO Hi-Bar(ニット― ハイバー)」です。先ずはポン付けでの装着状態がこちら。
一目見てわかる「高いライズ」。一般的なライザーバーでも「50mm~60mm前後」で相当にハイライザーですが、Hi-Barはその上をいく「約150mmライズ」。握りこぶし一つ分以上のあがり量です。
この特徴がそのままハンドル名の由来になっているようです。いわく、
めちゃくちゃハイライズだから、顔馴染みの友達に手を振りやすいでしょ?
https://bluelug.com/blog/hatagaya/nitto-hi-bar/ ※ブルーラグ様のブログより引用
Hi!とあいさつしやすいくらいリラックスしたハンドル、ということです◎
ガチガチなオフロードハンドルを作りたかったわけじゃ無く、気軽に街中を流せる自転車で、でも少しの好奇心で土の上も走りたくなる様に。という感覚が近いかも知れません。
https://bluelug.com/blog/hatagaya/nitto-hi-bar/ ※ブルーラグ様のブログより引用
ピストだけではなく、マウンテンバイクやオールド系のフレームにあわせて、ゆるく流しながらもある程度のタフさはしっかりある。まさにそんなハンドルです。
ハンドル各部の寸法や角度/カラー
公式の情報と、一部掲載されていない部分を※素人採寸で掲示してみます。
※素人採寸の部分はあくまでも公式情報ではないので、がぜん誤差はあると思います。ご容赦ください。
公式情報 | ・ハンドルクランプ径:25.4mm ・ハンドル径:22.2mm ・内径:約18mm ・幅:730mm(C-C) ・素材:アルミニウム |
※素人採寸 | ・ライズ:150mm(約) ・アップスイープ:10°(約) ・バックスイープ:15°(約) |
※素人採寸部分はアプリ計測のおよそ数値です。ご参考程度に。
自然光の下で見ると”シルバー”っぽい色身ですが、実際はグレー調の色です。ガンメタルまではいかない絶妙な色味は、ほかのNITTO製ハンドルでは見かけない新鮮なカラーリング。
ロゴも控えめに配置され、細身のハンドルの美観によくマッチしています。
取りつけの注意点
取りつけの際は、【ハンドルクランプ径:25.4mm】のため、対応するステムも25,4mmのハンドルに対応するものを選択します。31.8mmのオーバーサイズ対応のステムでも、シムを挟めばこのハンドルを使うことができますね。
写真の組み合わせは、以下のステムとシムを使っています。
NITTO Hi-Bar(ニット― ハイバー)はこんな人におすすめ
実際に使用してみての主観が入りますが、このハンドルは
- 街中を気楽に走りたい
- 今の自転車をリラックス仕様/クラシカル仕様にしたい
- たまにはちょっとした悪路を走ってみたり簡単なトリック練習もしたい
そんな気分の方には確実にフィットするのではないでしょうか。
いかにも”スポーツ自転車”ではなく、オールドMTBやクルーザー系ニュアンスのフレームに取り付けたり、NJSなどの細身クロモリバイクを気軽な街乗り仕様にしたり。
一本持っておくと、すこしマンネリ化してきた愛車に新しい方向性を与えてくれるような、そんな可能性があるハンドルです◎
というか、ここまでのハイライザーはかなり珍しいので、既にライザーバーを使っている方はより変化を感じやすいかもしれません。
以上、今回はライザーバーについての内容でしたが、今回のハンドルを考案した【BLUE LUG】は他にも様々な自転車の提案をされています。ご存知の方が殆どと思いますが、是非【BLUE LUG】様のブログもご覧ください▼