自転車ハンドルのグリップとは
自転車のハンドル。なんとなく当たり前に握る箇所には通常「グリップ」が取り付けられています。
ママチャリのハンドルを思い出してください。大体変速機とかベルの下に取り付けられている、あのゴム質のモノ。自転車のハンドルグリップです。
ハンドルグリップが装着されることで得られるメリットは
- 手が滑らない
- 振動吸収
主にこれらです。あとは、、
- 冬に握る場所の冷たさが軽減される
地味にこれもありますかね、特に金属ハンドルの場合は。笑
グリップの種類
一口にグリップといっても、実は取り付け方や形状で何種類かタイプがあります。
スタンダードなはめ込み式
普及モデルのクロスバイクやホームセンターのママチャリなどに標準装備なことが多いグリップです。ゴム質の、まんまなチューブ形状なグリップ。これをハンドルにハメて(被せて)装着します。
安価なものが多く、なんせどこでも手に入る入手性の良さ。カジュアルな乗り方メインなら特に問題は感じません。難点は、ハンドルとグリップの間に水分が入ったりするとグリグリ回ってしまうのがストレスかもです。強く握って捩っても、やっぱりグリグリすることがあります。。
ロックオンタイプ
ハンドルに取り付ける際、グリップの両端をボルト付きのリングでがっちり締めて、固定するタイプのグリップです。見た目は普通のスタンダードなはめ込み式とそっくりですが、固定力に優れるため、ハンドルグリップが捻じれたりすることがありません。
俄然おすすめなのはこのタイプですね。
エルゴグリップ
手のひらにあたる部分が広く平らになっています。特徴は手首の疲れずらさ。メーカーモノのクロスバイクなどに標準装備されることもあります。このタイプは街乗りとの相性はかなりいいです。
バーテープ
上のグリップというのとは若干カテゴリ違いかな、と思いますが、こちらも一応。
いわゆるロードバイクのドロップハンドルに用いられることがメジャーですが、様々な材質や厚み、カラー展開の豊富さは圧倒的です。そして、ドロップハンドル以外に使ったって問題はありません。
厚手のバーテープを巻いて使えば、ロックオンタイプのグリップより見た目はすっきりする上に、取り付け特性上、捩れたり抜けたりすることが先ずありえません。個人的には一番おすすめだったりします。
基本は”捨てる”自転車チューブでグリップの代用品を作成
前置きが入りましたが本題です。先ほどの【グリップの種類】で紹介した中で、スタンダードなはめ込み式。
これについて、今回はタイヤチューブを再利用して自転車のグリップを作ります。もっとも作るといっても基本的には切るだけですが、ちょっとした取り付けのコツなんかも載せてみますね。
今回取り付けるのは、これまでのブログで取り上げてきた「中華カーボンのライザーバー」にしましょうか。
先ずは取り付け前。ビフォーの状態です▽
ご覧の通り、何もグリップを装着しない状態です。カーボンの繊維丸見えのすってんてん。カーボン柄自体は好きですが、このままでは滑って操作性はよくありません。ここにグリップを取り付けていきます。
パンクしたチューブを再利用
パンクした際はタイヤ内のチューブを取り出し、パンク原因の穴が大したレベルでなければ補修して再利用する方は多いでしょう。また、一回でもパンクしたチューブはもう使わないという方もいると思います。
いずれにしても、ある程度使い古したりパンクしたチューブは、いずれ捨てる運命です。もったいない精神でこのチューブを保管していたわけですが、このタイミングで再利用です。
先ずはハンドルに沿わせて、使いたい長さを大まかに決めます。そしてハサミで切ります。
自転車チューブの輪切りが二つ用意できました。これをハンドルグリップにします。ぱっと見はホースの切れ端ですね。笑
取り付けのコツ
用意した自転車チューブは、18c~23c用のモノ。簡単に言うと、結構細いです。
今回の自転車チューブ再利用に限らずですが、ハンドルグリップをハンドルに取り付ける際、結構取り付けに苦労することはあります。簡単に抜けては大問題なので、割とギチギチにねじ込んだりする必要があったりで、手に血豆ができたりすることもあります。
ハンドル取り付けの際は、身近なあるものに頼ることをお勧めします。これです。
どう見ても”Dove”です。ボディソープですね。僕は乾燥肌なんでモイスチャーを長年愛用します。それはどうでもいいですね。
もっとも、DoveでなくてもOKです。ビオレでもなんでも可。ハンドソープでも大丈夫。石鹸水が作れれば事足ります。
で、このボディーソープをほんの僅かにハンドルの端っこに塗ります。
こうしておくと、ハンドルの取り付けが劇的に楽になります。ぬるっと取り付けられます。
グリグリ捩って取り付け完了
Doveの力を借りて無事に取り付けが完了しました。取り付けに石鹸や石鹸水を使うのって大丈夫なの?となりそうなところですが、乾燥してしまえば実際なんてことありません。
今回は長めにチューブをカットし、持ち手の部分を広く取りました。こうすることで、多少捩れたりしても簡単に抜けたりすることはまずありません。
設置する範囲が広いほど、握りによる捻じれを緩和してくれますので、短めよりは長めに用意することをお勧めします。
miki