中華カーボンカスタムシリーズ:ホイール編 第3回
えらく間が空きましたが、シリーズ第三回目の今回は、実際に中華カーボンのリムを使ったホイールを組み上げて、装着>>試走したフィーリングを掲載してみます。
これまで「第一回」「第二回」の記事で、予習から入手までを載せてきました。
NJSのピストバイクにカーボンリムホイールを装着してみた結果と、今回のホイール組で使用したパーツなどもご紹介します。
NJS(競輪)ピストバイクにカーボンホイールを装着
装着した際の見た目
工程は飛ばしてしまいますが、さっそく装着してみた感じがこちらです。
フロントのハイト(リムの高さ)は38mm、リアのハイトは50mmです。
エアロ性能が、というよりも。見た目で前後のリムハイトを変えてみました。一応、リアのリムを高くしてフロントのリムを低くすることは、空気力学的には理にかなっているらしいですが、僕自身の趣味的な乗り方ではあまりわかりません。。笑
この組み合わせをすることで、手組っぽさを出してみたかったというのはあります。普通に完成組の前後セットホイールを購入すると、基本前後のリムハイトは同じになります。
こういう組み方ができるのも、手組ホイールのいいところかと思っています。
中華カーボンホイール組みに使ったパーツ
ホイールを構成するパーツは大きく”3つ”です。
- リム
- スポーク
- ハブ
それぞれに使ったパーツについて掲載します。
リム
リムについては過去記事にもある通り、「中華カーボンリム」です。
3Kマット仕上げのカーボン、32ホール、クリンチャータイプ。
スポーク
今回は、「ダブルバテッドスポーク」を使用しました。通常のスポークに比べるとやや軽量に仕上がります。
今回組むホイールは、前後合わせて64本のスポークを使います。この一本一本を軽量なダブルバテッドスポークで組んでみました。バテッドスポークの特徴は、スポークの両端が太く、それ以外が細くなっていることです。
中々伝わりづらいですが、写真の赤丸の部分。若干くびれているのが見えるでしょうか。
バテットスポーク:
ラウンドスポークの太さが途中から変わります。変化する太さはメーカーや種類によって色々ありますが、細くなることでの軽量化が主な目的です。ただ途中から細くなることでその部分に負荷がかかりやすく純粋なラウンドスポークに比べ弱くなります。スポークについて詳しく解説されている”Circles”様のブログはこちら:https://circles-jp.com/blog/84405/
ハブ
ホイールを回転させるのに必要不可欠なハブですが、「グランコンペ」を使用しています。長く使い続けていますが、とにかくコスパ良くタフなハブ。手組ホイールで採用されている率№1では?と思うくらいユーザーも多いハブです。
中華カーボンホイールの走行感
実際に装着してからの走りのフィーリングです。完全主観なのであまり参考にならないと思いますが、一応。笑
結論から言えば、発進が軽くなりました。スピードに乗せやすい感じとも言えます。もともと使っていたのが、頑丈さが取り柄のアルミディープリムだったので、単純にホイール自体が軽くなったためです。重いものを回すよりも軽いものを回す方がラクなのは、なんとなくイメージしやすいところかと思います。
逆に、アルミと違って若干(ほんの若干ですが)”たわむ”感じはあります。アルミはカチカチなので、力のロスがないイメージですが、カーボンはガツンと反応するよりも、やや滑らかな力の伝わりがするような印象です。
この辺は組み方や個々人の走り方にもよるので一概には言えませんが。中華カーボンはハイエンドに比べれば柔らかいしなりが出る感触です。
とはいえ【とりあえずカーボンを試したい!】という場合には選択肢として全然ありだと思います。少なくとも完成車のホイールに比べると、違いが感じられます。アルミでも軽量で良いホイールはたくさんありますが、深めのリムハイト/ディープリムを検討する場合は、中華カーボンも一つの選択として使ってみるのはいいかもしれません。
中華カーボンリムの手組みホイール、かかった費用は
今回のカーボンホイール編。
「カーボンホイールほしいけど、なるべく安く抑えたい!実際いくらでいけるか??」
というのが裏テーマです。
今回、これに対する予算は「¥50,000-以内」を目標としました。実際のところ、ハブは手持ちのものを使ったので純粋な価格ではありませんが・・ご自身のハブをそのまま流用して組んだ場合としてご参考ください。笑
- 中華カーボンリム(前後):¥18,956-(購入時の$為替価格で)
- スポーク(64本):¥2,600-(約これくらいです、細かくは忘れましたすいません。)
- ハブ:¥0-(私物のため)
- 手組工賃:¥12,000-(ショップによって変わりますので目安までに)
合計:ざっくり¥33,600-
です。いかがでしょう。なかなか安く抑えられたのでは、、と思います。
ハブを別途購入していたとしても、モノや中古パーツの組み合わせによっては、余裕で¥50,000-を切れると思われます。
スポーク組まで全部できるならもっとコスト落とせますね!
全三回で更新してきましたが、中華カーボンホイールやパーツとは・・
- 必要以上に警戒する必要は無い
- カスタムの幅が広がる
- まずはカーボンを試してみたい
そんな時におすすめできる、一つのジャンルかな、と考えてます。
miki