NJS(競輪)ピストとは
そもそもNJSって?
ピストバイクには”NJS”っていうジャンルがあります。
「N」日本
「J」自転車
「S」振興会
の略。財団法人日本自転車振興会。
これがなにを示すのか。
とてもざっくりゆうと「競輪」です。
つまり、NJSフレーム=競輪に使われる競技用フレームってことです。この辺は前身ブログの方が細かく書いてきましたので、良ければどうぞ >>以前ブログ
NJS認可のピストフレームは大量生産ができない、ハンドメイドのフレームです。完全な競技用。そのため、使用するパーツも規定があり、何でもかんでも使っていいわけではありません。
と、いうのは”競技”での話。
NJSピストはそのシルエットのシンプルさ、美しさからやはり人気はあり、街乗りで使う人も増えてきています。競技使用ではなく街乗りならば、もちろん”カーボンパーツ”の使用もOKです。
ただしそこはやっぱりNJS。使うパーツのサイズや規格はしっかり合わせる必要があるので、そのあたり踏まえてパーツ選定していきます。
NJSピストのパーツ構成
パーツ点数はざっくり12点
ざっくりパーツ構成を分けると
- フレーム&フォーク
- ステム
- ハンドル
- 前後ホイール
- クランク
- BB(ボトムブラケット)
- ペダル
- チェーン
- サドル
- シートポスト
- チェーンリング
- コグ
細かい部分だとヘッドセットやベアリング、玉押し、ロックリング…といろいろありますが、大物のパーツで分けると大体こんな感じです。
カーボンに変更できる部分
さて最近はピスト用のカーボンパーツも案外増えてます。
前後の歯車、チェーンリングとコグすらも最近はカーボンのものがあります。”Digirit(ディジリット)”が有名でしょうか。
シートポストもカーボンのモノはあります。有名メーカーから中華カーボンまで色々と。
- ハンドル
- シートポスト
- サドル
- 前後ホイール
- チェーンリング
- コグ
これらはカーボンパーツでの供給も多いので比較的に取り入れやすいと思います。
ヘッドセットを交換すれば、フォークとステムもフルカーボン化出来ますでしょうけど、個人的にはフォークとステムはNJSのモノの美しさが出る部分かな、と思ったり。
今回カーボンを取り入れるのは
ここからは実践編です。
今回カーボンカスタムをしていくのは、写真のNJSピストです。京都の岩井商会がNJS認可を取得しているフレーム、”GAN WELL PRO”。
前後のホイールとハンドル、サドル/シートポスト以外は基本全てNJSのパーツで組んでいます。
鉄素材率かなり高め。というかほとんど鉄。重量は【約9.1Kg】。細めのパイプ構成ですが見た目より重いです。
ホイールをカーボンに変更
重量が増えている原因は、おおよそ前後のホイールが原因でしょう。いわゆる鉄下駄ホイール。アルミのディープリムに14番手のスポーク。
リムをカーボンに変更してスポークをダブルバテッド(両端が太く、それ以外は細いタイプ。剛性を持たせながら軽く仕上がる)にすれば、だいぶ軽量に仕上げることが可能です。
ハンドルをカーボンに変更
あとついでにハンドルもカーボンに変えてみますか。
写真の状態のハンドルはコスパ抜群のライザーバーですが、アルミ素材です。実際のところ、アルミのライザーバーはおおよそ200g~250gちょっとのものが主流です。
これをカーボンに変えれば100g程度は軽くなりましょう。
カーボンカスタム実践編
今回の記事では、NJSピストをカーボンカスタムするにあたり…
- NJSピストの構造
- カーボンに変更しやすい箇所
以上をざっくりと振り返ってみました。次回からは早速、カーボンパーツの調達とインプレ、カスタム実践などを掲載していきます。
ちょっと期間のかかる長編になるかもわかりませんが、ぜひ何かのご参考になれば。
miki