中華カーボンカスタムシリーズ:ホイール編
カーボンホイールとは
ホイール。自転車の前後に装着される、車輪です。タイヤとホイールは混同されることもありますが、明確に別のパーツを指します。
- タイヤとは、車輪の最も外側の部分。ゴム質の路面と接する外周部分。
- ホイールは、タイヤの内側の部分全て
というとわかりやすいかもしれません。この表現が正しいかは何とも言えませんが。そして、ホイールは主に3つのパーツから成り立ちます。
- リム
- ハブ
- スポーク
この3つ。画像をご覧ください。
外周の輪っかがリム。ホイールのど真ん中に位置するのがハブ。リムとハブをつなぐ、たくさんある線がスポークです。基本的にはこの3つのパーツでホイールは成り立ちます。(厳密にはニップルとかハブナットとかetc..とありますが、ここでは割愛します)
で、今回のお題【カーボンホイール】ですが、カーボンホイールにもいくつかパターンがあります。
- “リムだけ”カーボン
- “リム”も”ハブ”も”スポーク”もカーボン
- カーボンバトン
こんなところでしょうか。
1のパターンが自転車タイプによらず、一番メジャーです。完組カーボンホイールの手が届きやすいモデルはおおよそこの構成です。
2のパターンは、主にロードバイクホイールで普及します。そしてお値段はお察しの通り。なんせカーボンの全部盛りですから。。
3のパターン、”カーボンバトンホイール”は見た目のインパクトも相まってご存知の方も多いはず。ピストで言うところのカーボンホイールといえば、このバトンホイールを思い浮かべる方も多いはず。【過去ブログ:自転車にバトンホイールを装着するメリットとは?感じたことを正直に書いてみる。】
カーボンホイールを安価に入手するには
カーボンホイールのコストイメージ
一度はあこがれるカーボンホイール。しかしてカーボンはやっぱり高価です。
レイノルズやコリマ、Zipp、エンヴィなどがカーボンホイールの人気どころ&有名ブランドでしょうか。主に完成された完組状態のホイールセットで、ざらに20万以上は当たり前です。
もっともこの辺りのメジャーどころのメーカー物は、高額ではあっても性能の良さと製品保証は担保されているので、まあコスト面は仕方ないところですね。
安価に”入手”する >> CtoC
CtoCとは、要はメルカリやジモティー、ヤフオクなどの個人間取引です。新品で正規店で買うより安価な場合が多いでしょう。かなり珍しいものが出品されていることもあります。
デメリットは状態の判断がつかないことです。出品者の中には「ジャンク品」として事細かに状態の説明をしてくれる方もいますが、「20km程度の試走のみ」と謳っておきながら出品者と思しきインスタアカウントでは中々ハードな乗り方しているようにしか見えなかったり。笑
情報精査をしっかりしておけば全然アリですが、注意は必要です。
安価に”入手”する >>中古パーツ販売店
CtoCよりはまだ安心です。一応はショップなどの運営者(事業者)が商品を扱っているわけですから、個人間取引と違って何かがあった際にも連絡はつながりやすいです。サイクリーやバイチャリなどの大手は問い合わせ対応もしっかりしてますしね。
安価に組む >>手組みする
個人的ベストなおすすめ方法がこちら。「手組み」とは読んで字のごとく、パーツをバラバラに集めてホイールを手で組むことです。完組みと違ってリム、ホイール、スポークをそれぞれ選定してホイールをつくります。メリットとしては
- 手持ちのパーツを流用できる
- 好きな構成でホイールを入手できる(オリジナル感)
要は、コストを抑えてオリジナリティのあるホイールを入手できるのがメリットです。反対に、ハイエンドなパーツにこだわればこだわるほど超高級なホイールにもなりますが。笑
因みにこの手組みの手法。ピスト界隈ではかなりメジャーです。例えばピストショップとして国内の大手「BROTURES」は積極的に手組ホイールの情報を発信します。オリジナルのカーボンリム「通称”Fリム”」はかなり評価の高いリムですね。かなり細かいオーダーにも応えてくれる上、値段もこなれてます。【BROTURES Fリム】
中華カーボンを取り入れてみる
ここまでを踏まえて、ここからは実践編。またまた中華カーボンです。
今回、僕はカーボンホイールを組んでみることにしました。手組みです。ざっくりと手組のパーツ構成を挙げてみましょう。
- リム:中華カーボン
- ハブ:グランコンペ(前後とも)
- スポーク:ホシ バテッドスポーク
予算は5万以内
カーボンホイール入手にあたり予算を設けましょう。前後のホイールセットで「5万まで」。これを目標とします。この予算だと選択肢は一択ですね。中華カーボンと手持ちパーツでのホイール手組です。
リム
まずリムは前後とも中華カーボン。再びアリエクスプレスにお世話になりましょう。
ハブ
ハブは手持ちのモノを使います。ベアリングをいじくってみたりシャフトを削ってみたりと非推奨カスタム祭り状態なグランコンペ。前後ともこれです。【グランコンペに関する過去ブログ】
スポーク
せっかくカーボンを使うわけですから、ある程度の軽量性は確保したいところ。けれどもピストバイク(固定ギア)である以上は頑丈さも損なえません。
スポークは「軽量さと頑丈さを併せ持ったもの」として、バテッドスポーク*を選択します。(*スポークの端と真ん中の部分での太さが違うスポーク)
次回:中華カーボンリムの個人輸入編
おおよその事前パーツ選定ができたところで、次回は中華カーボンのリムのインプレをお届けしましょう。注文から2か月が経過して到着した中華カーボンリム。実態とはいかに。
miki