中華カーボンカスタムシリーズ:ホイール編 第2回
前回のブログと予算について
前回、”カーボンホイールとは”について、カーボンホイールの構成と入手方法をざっくり示しました。
今回の記事では、
- 実際に購入
- 到着までの目安
- 届いたモノのインプレッション
この内容で参りましょう。
さて前回の記事で、今回の前後カーボンホイールの入手には予算を決めました。「5万円以内」です。完成した状態のカーボンホイールでは、いくら中華カーボンといえど、前後どちらか片方で5万円程度は掛かってきます。
なので、手組みホイールを検討します。
今回購入するのは、ホイールの中で一番外側のワッパ、カーボンリムです。アリエクスプレスでめぼしいものを発見したのでオーダーしてみました。
カーボンリムを注文してみる
アリエクスプレスで注文
ここからは注文状況のスクショなどで紹介します。
早速以下ですが、アリエクスプレスの商品ページから気になるモノを見つけ、ショップにチャットで質問しています▽
なんせ安い(172ドル=購入時点で約18,000円!)ので、前後セットかどうかも一応確認です。
また、出品ページよりある程度のオーダーができるようなことが触れ込みがあったため、
- フロントリムは38mmハイト/リアは50mmハイト
- ホールは前後とも32ホール(スポーク数が前後とも32本で対応)
- リムの内幅は16mm/リムの外幅は32mm
- 表面の仕上げは3Kカーボン、かつ。光沢のあるグロス仕上げで!
などなど、ダメもとでオーダーしてみました。たぶん他にも2つくらい指定したと思います。
“大量注文じゃないとできないよ!”
と、怒られるかなと思いましたが、丸一日待って返答が来ました。こちらです▼
律儀にオーダー内容の確認が来ました。一セットからでも受けてくれるなんて懐の深いことです。。返信は英語で来るのでこっちも英語で返しておきました。もちろん、翻訳アプリに頼りましたよ。笑
この返答があった日に僕は直ぐに購入しました。2月7日のことです。
そのあともいくつかチャットで連絡を取ります。なかなか対応は親切です▽
到着にはある程度時間はかかる
約二週間が過ぎたころ、ふと気になります。いわゆるコロナ渦で運送はある程度時間もかかることでしょう。大まかどれくらいで到着するのだろうか。
またまたチャットで聞いてみます。▽
Q.ざっくりどれくらい??
A.ちょっといじったオーダーだから15営業日くらいで発送するよ!
思ったより早そうです。なかなかの企業努力を感じます。注文は1セットなのに。
そんなこんなで大方一か月くらいかな、と思っておりましたところ、3月2日に出荷された模様▽
アリエクスプレスも、普通の通販と一緒で荷物の追跡が可能です。出荷日からしばらくの間、追跡画面を見るのが僕の日課、朝のルーティンに加わりました。
ところが3月12日あたりから履歴がぷっつり途絶えます。どこかの集積所で足止めされてる感。。人によっては到着に半年かかったなんて話も聞いてるので、まあ気長に待ちます。
注文から到着を待つ間。季節は冬から春になり、桜は咲き梅は閉じ、僕はブログそっちのけで呪術廻戦にはまりました。
そんなある日。なんとなしにコンビニに行こうと玄関を出ると郵便局の配達員さんがやってきました。届いた。
時は4月2日。約2か月かかって海の向こうからカーボンリムが到着しました。思ったより早かったかな。
でかい箱だけど重さは全然ありません。さっそく中身をチェックしましょう。
届いたリムの確認
さっそく箱をさばいてみます。
海外通販/国内通販に限らず、中身のチェックは大事ですね。特に今回は割と細かくオーダーしています。僕はずぼらなんで多少の誤差は気にしません。が、明らかにホール数が違ったりすると厄介です。想定していた組み合わせでの手組みが出来ません。
かといって返品交換するとまた2か月??僕なら待てませんがね。笑 その際は別のハブで組んでやりますよ。
はい。現物確認です▽
素晴らしい。ぱっと見で分かりますが、リムハイトはしっかり前後で異なったモノになっています。実際にハイトを測ってみます▽
リムハイト
オーダー通りです。表面の仕上げも、3Kカーボンできれいな編み目が見て取れます。
ホール数
前後とも:32ホール 正確なピッチ
問題なく前後とも”32ホール”です。また、ホールとホールの間のスペースも測ってみます。全てほぼ等間隔でホールが空いています。なかなかどうして。精度の高いモノです。
リムの内幅/外幅
“リムの内幅は16mm/リムの外幅は32mm”
これが僕のオーダーです。どうでしょうか▽
リム外幅:23mm リム内幅:16mm
ドンズバのオーダー通りですね。ワイドリムよりの23mmで、若干厚みのある感じのホイールです。
表面の仕上げ
今回のストアでは、6種類の表面仕上げが選択可能でした。
- 3Kカーボン/艶消しマット
- 3Kカーボン/艶ありのグロス仕上げ
- 12Kカーボン/艶消しマット
- 12Kカーボン/艶ありのグロス仕上げ
- UDカーボン/艶消しマット
- UDカーボン/艶ありのグロス仕上げ
3K=カーボンの網目が細かい 12K=カーボンの網目が太い UD=無地
です。今回オーダーしたのは”3Kのグロス”。で・す・が。
カーボンは確かに3Kの網目です。けれども仕上げはソリッドな艶消しマット。。チャットを見返してみます▽
ええ完全に僕のオーダーミスですね。ショップは正確無比でした。笑
マット仕上げに縁があった、と思うことにしましょう。
中華カーボンリムのインプレッション
届いたリムは、値段の割にかなりいい感触です。今一つ仕上がりに心配はありましたが、現物は払しょくさせてくれました。
ここからは所感と注意点です。
重量:実測値
販売元での記載に、リムの重量が載っていました。
- 35mmハイト=435グラム
- 50mmハイト=465グラム
仕上げやホール数によっても当然変わるでしょうから、大まかな目安ですね。個体差もあるでしょうし。ということで測ってみます。
35mm:だいたい430グラム 50mm:だいたい490グラム
キッチン測りのざっくり計測なんであまりアテになりませんが。笑 大外れではありません。ほぼ公表通りの重量です。
もっとも、高級モデルの完組カーボンホイールならば、40mmハイト前後でタイヤ無しの状態で“450グラム”とかはザラです。決して軽量リムではありませんが、いわゆる鉄下駄ホイールよりは確実に軽く仕上がるでしょう。
注意点
このリム限らずですが、自転車のパーツにはそれぞれ”締め付けトルク”の目安があるように、組付けの際の推奨トルクや、乗車する人の体重制限などがあります。多少の前後は大丈夫でしょうが、ここは要確認です。
スポークのテンション指定、体重制限、空気圧の推奨などが見て取れます。
- スポークテンション:最大130kgf
- 最大タイヤ空気圧:マウンテンバイク用のクリンチャータイヤ 60psi/ロードバイク用のクリンチャータイヤ 120psi
- ライダーの体重:マウンテンバイクでのライダー最大体重 110kgまで/ロードバイクでのライダー最大体重 130kgまで
こんな具合です。ほかにもタイヤタイプがチューブラーの時やチューブレスの時など…が記載されてます。
今回のカーボンリムの印象
いわゆる”中華カーボン”のカーボンホイール(リム)ですが、特段に問題点は感じません。むしろ、この値段ならお値段以上ではないでしょうか。
注文時のオーダーにも融通が利き、対応もしっかりしている点も好印象です◎中華カーボンについて食わず嫌いになる必要はないなと感じました。
で、実際の現品ですが、さすがに高級カーボンホールに比べて重量面は軽量と言えません。その代わり、街乗りで考えるならば十分軽量な上に、いい意味で気を使わなくてもいいタフさを感じます。
次回は実際に完成したホイールと、実際の使用感イメージを更新してみようと思います。
このあたりフィーリングなんで、なかなか文字では伝わりずらい部分でもありますが。なにかしらご参考程度に。
miki