ブルックスのハンドルグリップ | 取り付け方と注意点

スポンサーリンク
ドレスアップ
BROOKS(ブルックス)レザー グリップ
*本記事は過去サイトにて 2019.11.21 掲載していた記事の加筆/修正版となります

BROOKS(ブルックス)のレザーグリップ

数ある自転車パーツの中で割と選択肢がひろく、車体性能に影響する程でもないパーツ。

ハンドルのグリップってまさにそんな存在です。

もちろん走りや快適性を求めた時、「グリップが強くて滑りにくいものを」とか「手にあった厚みの物を」とかはあります。

ただし。市街地乗りがメインの場合はそこまで神経質になるパーツでもありません。

ファッション感覚で好きなものを選べばいいと思います。

そんなパーツだからこそ、個人の個性が活かされやすい部分かも知れません。

そんな【ハンドルグリップ】の中でも、レザーへのこだわりが強いもの。それがBROOKSです。

以前の記事でもBROOKSについて触れました。

なんせ老舗です。かつレザー製品のリリースに特化した自転車パーツブランドといえば、やっぱりBROOKS。

BROOKS -スレンダーレザーグリップ-

SLENDER LEATHER GRIPS(スレンダーレザーグリップ)

何通りかあるBROOKSのグリップ。一番メジャーなのがイメージ画像の【SLENDER LEATHER GRIPS(スレンダーレザーグリップ)】です。

その名の通り若干細身のグリップなので、手が小さい方や女性のユーザーも多いシリーズです。

パッケージのセット内容は

  • グリップ本体×2
  • トルクスレンチのビット
  • 取扱説明書

の3点。

▽こんな感じです。

1枚目の画像、2本のハンドルの間に何かがあるのに気づきましたか?

トルクスレンチのビットです。レンチの先端部分がこのように付属してきます。使い方は後程。

ブルックスのグリップを取り付ける

取り付け前の下準備

グリップを取り付ける前に、先ずは下準備をします。

細かいパーツでも長く使うための用意をします。はい。グリスですね。

ではまず、ハンドルのエンド金具についている小ねじを外します。

グリップ2本分で合計4本の小ネジ。

全て外したら、ネジ山に薄くグリスを塗ります。

BROOKSに限らず、ロックオンタイプのグリップ取り付けの際に、これはやった方が良い作業です。

小さいネジは固着すると厄介です。固着した小ネジに力を思い切りかけると、いとも簡単にネジ頭をなめることができますよ・・

グリスを薄く塗っておくと、メリットが大きく2つあります。

1つは固着防止。そしてもう一つは、適正トルクでしっかり固定力が得られることです。

グリスを塗らない場合に比べたとき、同じトルクで締めた場合はグリスを塗った方が固定力をしっかり得ることができるそうです。

まあ体感的には分かりませんが笑

メリットに対してデメリットがないなら実践すべきです。

取り付けと注意点

下準備を終えたハンドルグリップをハンドルに装着します。

付属の取説を見てみましょう。

取説によると、グリップ両端の小ネジ(先ほど取り外したもの)を締め付ける際、【締め付けトルク】が指定されています。

このハンドルの締め付けトルク指定は【0.75Nm】

BBなどのパーツに比べてはるかに小さい数値のトルクが指定されています。心配なほどに。笑

けれど、このトルクでしっかり固定されるという事なので、締めすぎはいけませんー。

これは以前記事にしたトムソンのステムと同じ理屈です。

自転車ネジの締め付けトルク管理 | トルクレンチ
*本記事は過去サイトにて 2018.5.29 掲載していた記事の加筆/修正版となりますネジ山がつぶれる=「ねじなめる」ドライバーやレンチでボルトやネジを締めるとき、ネジやボルトの頭を「なめる」ことって、きっと誰でも経験すると思うんです。地味...

ではトルクに注意しつつグリップを装着します。

ハンドルにグリップを差し込み、先ずはエンド側を軽く仮締めします。

 

 

ハンドルエンド側を仮締め

つぎに、エンドの反対側の小ネジも仮締めします。

このとき、小ネジを取り付けるリング型になっている金具を、軽くエンド側に向かって押してやると、ガタがなくグリップが取りつきます。

グリップの小ネジを仮締め

両方の仮締めは、ひとまずレンチで締めた際に手ごたえを感じたくらいで留めておきます。

締めすぎるとネジの頭を破損する恐れがあります。

また、レンチをネジ頭にかける際は、レンチ先端をネジ穴の奥に押しこむようにして回すのがコツです。浅くかかった状態で力を加えると、これまたネジの頭を破損する恐れありです。

付属のビットで本締めをする

仮締めをしたら、いよいよ本締めです。

このときに、セットに同梱されていたトルクスレンチのビットを使います。

サドルセットに付属するスパナ&オイルもそうですが、BROOKSはこうゆう部分もしっかりしてますね。

このビットを簡易式のトルクレンチに差し込んで使ってみました。

簡易式トルクスレンチ

 

ビット装着!

正味なところ、簡易式のレンチでは【1Nm毎】のメモリしかついてないので、ほぼほぼ締めつけ加減は勘に近いです。

ただし無いよりはだいぶんマシです。

締めすぎor緩すぎになることを防ぐと同時に、この手のローテク工具はチカラ加減を体感で覚えていくことができます。

始めはメモリと睨めっこしながら、慎重に締め付けていきましょう。

取り付け後のチェック

無事に適正トルクで取り付けが完了しました。

最後に取り付けに問題が無いかチェックします。

取説を再度ご覧ください。

画像の一番右下のステップを行います。

グリップをねじったり引っ張ったりして、取りつき具合を確認します。

ためしにぞうきんを絞るようにぐぐっとひねってみて下さい。

適正トルクで取り付け出来ていれば、びくともしません。

BROOKSのグリップとは

ブルックスのグリップは、個人的には嗜好品と捉えています。

そもそもグリップの役割は、その名の通りにハンドルを手で握る際に【グリップ】しやすくするというものです。

なにもグリップはレザーである必要はないし、何ならレザーグリップ自体が完全にクラシックなアイテムです。

技術進歩の恩恵で、【軽い】【高グリップ】【低価格】と三拍子そろった製品がいくらでもありますし。

その点、ブルックスは頑なにクラシック路線を行きます。

しかしそれはBROOKSのブレないブランディングであり、じっさいに長く愛されてきた製品であること。それに尽きるのでしょう。変える必要も変わる必要もなく、確かな支持を得続けてきたブランド。

それが【BROOKS】。

 

そんなわけで、わざわざグリップにブルックスを選ぶというのは嗜好の領域かもしれません。

そして、自転車はそれでいいんです。楽しく乗れて愛着を持てることが一番です。

今回のブルックスのグリップは、まさに 強気なプライス設定だけど 特別感のある最高のグリップと言えるでしょう。

miki

タイトルとURLをコピーしました