女子ピストを組んでみる!ピストのパーツ分解と加工、パーツ組付けまで【第1回:車体選びのおさらい編】

スポンサーリンク
ピスト
この記事は約11分で読めます。

女子でもピストバイクは乗れる

ちょっと前のこと。「ピストって女子でも乗れるの?」と質問されました。

そりゃ乗れますよって話ですが、なるほど確かに。

よくよく考えてみれば、ロードバイクやクロスバイクなどは、よく店舗や雑誌でも女性ライダーの宣材写真が使われていたり、女性用のウェアやパーツなどの製品展開があったりと、何気に間口は広がってます。

一方、ピストはその点で情報がクローズかもしれません。最近はガールズケイリンなども広がりを見せ、徐々にピスト女子も増えてる感じではありますが、まだまだ漠然とした「ピスト=男の趣味」感は否めません。あくまでもガチで乗りたいわけじゃなく、ファッションのテイストも込みで、気楽に乗れる乗り物としてピストバイクを選択したいとき、なかなか女子にとっては情報が少ないのかもしれませんね。

また、店舗で情報を得ようにも、いわゆるスポーツバイク量販店ではピストバイクはちょっと特殊な存在です。圧倒的に他スポーツバイクより取り扱いが少ない。店舗の端の方にちょろっとピストのコーナーがあればいい方です。そして、「ピスト専門店」は店舗数がそもそも少ない上、女子が一見さんで入るのは多少敷居が高いでしょう。

そんなわけで冒頭の質問。「ピストって女子でも乗れるの?」と、なるんではないでしょうか。

 

女子でも乗りやすい「ピストバイク」のチェックポイント

「女子でも」と記載しましたが、まあそもそも、性別限らず共通して押さえておきたいチェックポイントが以下です。正直言って、大きくこの二つです。

  1. 現行で主流のパーツが使えるかどうか
  2. フレームのサイズは、自分にあっているか

主流のパーツが使えるかどうか

これは結構大事です。よく中古フレームなどでありますが、一昔前のフレームや一部のちょっと特殊なフレームでは、前後のホイールを装着や交換するときに、規格が合わないことで主流規格のホイールが使えなかったり、またその他のパーツの取り付け部も特殊なサイズ感だったりすると、のちのちが面倒です。

カスタムを積極的にしないとしても、例えばパーツが破損して交換の必要がでたりしたとき、けっこう難儀です。せっかくなら長く乗りたいですし、主流のパーツに対応しているピストを選びましょう。

フレームサイズはあっているか

明らかにサイズの合っていないフレームだと、乗車姿勢に無理があって乗ること自体が辛かったり、また見た目的にもあまりかっこいいとは言えません。なるべくジャストなサイズを選びましょう。

大きすぎも小さすぎもNGです。まぁ小さい分には調整すれば乗れますが、極端に小さいフレームは避けるべきです。大きいフレームはどうしようもないです。小さくすることは出来ませんからね。。笑

ちなみに、日本人女性の平均身長はおおよそ【158cm前後】だそうです。(情報源はこちら:https://cancam.jp/archives/957669)という事で、ざっくり155cm~165cmくらいの身長の方が多いのではないでしょうか。この伸長に対して適正なフレームサイズはおおよそ以下です▽

身長(cm) フレームサイズ
155 43~47
156 43~47
157 44~48
158 44~48
159 45~49
160 45~49
161 45~49
162 46~50
163 46~50
164 47~50
165 47~50

フレームサイズにある程度開きがありますが、これは個人個人で股下や腕の長さなど異なるためです。おおよそこんな感じになります。

ちなみに、適正サイズの数値については諸説ありますが、、個人的には以下のサイトが最も参考になると思っています▽

サイズ表 | トライアスロンのことならアスリートカンパニー
トライアスロン一筋のトライアスロンショップ。トライアスロンバイクはじめウエットスーツやウエアなどトライアスロンに関するものなら何でもおまかせの専門店

 

女子にもおすすめのピストバイク。三つご紹介

女性の場合、どうしても身長が男性より低い傾向にあるため、サイズ展開の幅が広いピストバイクを選択することがおすすめです。

幅広いサイズをカバーしているおすすめのピストバイクを三つ、ご紹介します。

先ず間違いがないロングセラー!フジの「フェザー」

定番にして王道。本来は競技機材であるピストバイクをストリートに根付かせたといって過言ではない、「フジ フェザー」です。43サイズからの展開があり、カラーバリエーションも豊富な「間違いない」一台がこちら。もちろん主流の現行のパーツも問題なく装着できるし、パーツの交換も容易なため、おすすめ度的には一位です!完成車ではグイっと曲がったドロップハンドルですが、フラットハンドルなどに変えれば、よりリラックスしたポジションが取れます。

また、過去のブログでも特徴など書いてますのでぜひご覧ください。(フジフェザーに関する過去記事

https://blog.tbackbroz.com/posts/4844830

クラシックなデザインとコスパの良さ|カーテルバイクの「アベニュー」

先の「フェザー」とよく似た雰囲気の一台ですが、こちらは「カーテルバイク」という別ブランドです。フェザーと同じく、クセのない規格を採用していて長く乗れることでしょう。フェザーと比べるとほんの僅か重量が重たいかな、という点はあれど、とにかく頑丈。日常の足には間違いなく使えることでしょう。

サイズ展開も46サイズ(XXS)から展開。

 

ストリート感のあるビジュアルなら|リーダーバイクスの「725」

上に紹介した2台とは違い、こちらはフレームの素材が「アルミ」というのが最大のポイントでしょう。「フェザー」と「アベニュー」は鉄素材のフレームですが、「725」はアルミ素材でフレーム形状がかなり変わってきますね。鉄で同じ形状にすると、もうびっくりするくらい重たいことでしょう。笑

また、アルミ素材のピストフレームは、サイズ小さめの展開をしているブランド/メーカーは割と稀です。その点でこの「725」は小さめの展開もあるので、選択肢の1つかと思います。

LEADER®︎ 725TR Complete Bike
“LEADERの歴史と共に歩み続けるストリートスタンダード”725は、1999年に誕生したLEADERの最初のピストバイクである。 独創的なワイドジオメトリーフレームは、 高い安定感とスタイリッシュなシルエットが特徴。渋滞のストレスを嘲笑うように、優雅に乗りこなして欲しい。"元祖街乗りピスト”...

 

次回、中古フレームの分解

今回の投稿では、ピストバイク選びのチェックポイント「おさらい編」を中心に掲載しました。

さて、よくある意見なのですが「スローピングはカッコ悪いからホリゾンタル(トップチューブが地面と水平なかたち)がいい」という方が多くいます。しかしながら、ピストバイクに限らずですが、フレームサイズが小さくなると基本的にスローピングシルエット(トップチューブがリア側にかけて斜めに下がっている)になります。

何故かスローピングが敬遠される傾向にありますが、こればかりは小さめサイズの宿命です。

これは個人的な意見のあですが、、サイズの合っていないホリゾンタルに無理に乗るより、スローピングでしっかりとシートポスト(←サドルの下の棒です)を出して乗る方がカッコイイと思ってます。その方が全体のバランスの良さ&分かってる感があるからです。(笑)

この投稿が多少なり参考になれば幸いです。

ところでこのブログのタイトル、【第1回】と付けました。そうです、あと何記事かシリーズで書いてみようと思ってます。

中古の競輪フレームをベースにした女子ピスト、組み上げ中です。

 

miki

 

タイトルとURLをコピーしました